プーケットでサーフィン




プーケットのビーチに、最近、日本人のサーファーが増えている? という噂を耳にしていましたが
実際日本から、ボードを持って来ている方より、プーケットの波事情についてのレポートをいただきました!
サーフィンやボディーボードをされる方&これからしてみたい方には、必見レポートですよ。

レポートを書いていただいたのは、ペンネーム「くじらこ」さんです。情報がたくさん詰まった、
サーフィンスペシャルを、お届けいたします。では、くじらこさん、お願いします。




      〜〜〜プーケットにサーフトリップ!〜〜〜


去年の9月に突然「海外サーフトリップに行きたい!」と思い立ち、そういえば津波で大被害のあったプーケットってサーフィンできるんだろか・・・と調べたところサーフ可能と判明。
それからはや3度、プーケットを訪れました。

ボディーボード暦2年半。だけど腕は初心者級。こんな私でも楽しくサーフトリップできることを教えてくれたプーケットに大感謝!

サーフィンといえばバリ、ハワイ。はっきりいってプーケットの波は劣ります。そしていつでも波が確実にあるわけでもありません。でもどうしてプーケットに行きたくなるのか?

初心者でも気軽に海外サーフトリップを楽しめる「プーケットサーフトリップ」!についてご紹介します。



 プーケット サーフトリップの魅力  

1)ビーチブレイク中心
バリ、ハワイなどは基本的にリーフ(海底が石/岩)であることから初心者には難しいポイントのほうが多いです。

それに対してプーケットのポイントはほとんどがビーチ(海底が砂)ブレイク。まかれても下は砂だから平気!という安全性の高さがポイント。逆に、エキスパート級の方には物足りないかもしれませんが、オフシーズンのカタビーチには時にはダブル、トリプル級の波も出現します。


2)リゾートとサーフィン、両方楽しめる
オフシーズンのホテルの安さは感動的なほど!サーフトリップだから安宿に・・・なんて考えはプーケットでは必要なし。

1泊3000円台で、ビーチそばのプール付☆☆☆クラスにとまることも余裕で可能。さらに余裕があるなら、オンザビーチの☆☆☆☆(☆)ホテルでセレブ気分でまったり&気ままサーフもOK。波待ちの間にビーチでタイマッサージ、夜はスパでスキンケア。もちろん、食べることも夜遊びも楽しい!


3)混雑レベルの低さ
最近はメインのカタビーチでの混雑が激しくなってきていますが、それでも多くて30〜40人程度。

せっかく海外行ったのに、全然波のれんかった・・・ってことはありません。ただし、やはり波があるところに人が集中するので、最低限のマナーは守ること。




 いつ、どこでサーフできるのか? 

プーケットでサーフィンができるのは、いわゆる「オフシーズン」の5月〜10月。
レベル/目的別に、どこでサーフィンすればいいのかをまとめてみました。

◆とりあえずココにいけ!:カタビーチ(カタヤイビーチ)

遠浅のビーチで、底は砂。ボートハウス前からカタビーチリゾートにかけてがポイント。カタビーチリゾートからクラブメッド側にかけてが比較的エキスパート用、ボートハウス側が初心者、という何となーくなレベルわけがあります。

波が大きいときでもカレントはあまり強くなく、ボートハウス前の岩場のあたりからゲッティングアウトすればアウトに出るのは比較的楽。

大きいときはダブル、トリプルというお化け波がセットで炸裂します。が、ピーカンのハイシーズンのような日には完全フラットということも。GWの時期はミドルシーズンで、フラットの日も多いです。そんな日は迷わずリゾート気分を満喫しましょう。

潮が動く時間帯がベストといわれますが、大きめのときはハイタイドの方がいいことも。
日本の波よりパワーがあるので、初心者はインサイドでも十分楽しいとおもいます。

最もサーフィンで有名なポイントということで、レンタルボードショップはビーチ周りに5軒(これからも増えるかも?)カタビーチリゾート前のビーチに2軒、ボートハウス脇から「カタママ」「カタバーベキュー」といったビーチのレストラン街の奥にかけて3軒。

料金はどこのお店もほぼ同じですが、phuketsurf.com というお店に聞いたところ、「もし1週間だと2000バーツになるけど毎日長時間使わない、ということだったらディスカウントできるよ」とのこと。

まずはカタビーチから入ってみて、プーケットの波に慣れてみては?


◆大波に乗りたい!?:カタノイビーチ
カタビーチから丘ひとつ超えた先。カタよりも1サイズUPしていることが多いです。
底は砂のビーチブレイクですがカレントがカタよりもきつめ。また、隅に岩場もあるので時々サーファーが岩に激突して死亡する事故もあるため注意が必要。

カタからカタノイへはトゥクトゥクやタクシーで100〜150B程度とすぐ。レンタルボードはないので、カタでボードを調達して、ちょっと癖をつかんでからカタノイデビューするのがいいでしょう。


◆シーズンじゃないんだけど・・・:ナイハンビーチ
3月、4月以外なら、サーフ可能な波が期待できる唯一のビーチ。底は砂。ヨットクラブ、サバナリゾートが並ぶ静かなビーチです。

オフシーズンでカタが大きすぎるときはこちらに来るのも手。
カタビーチからはタクシー/トゥクトゥクで300〜400Bほど、時間にして15分ほどと近いです。

ここにもボードレンタルはないので、カタでレンタルするか、ハイシーズンなら日本から持ち込みがベター。カタビーチよりもロングライドできる確率は高いです。

常にサーファーがいるわけではないので、それなりに自分で乗るべきところを見分けられる、中級以上のサーファーにお勧め。


◆サーフしちゃいけない!ところ:カロンビーチ
割と大きな波が炸裂しているのでサーフできそうな(そして実際にサーフィンしている人もいる)雰囲気がありますが、ローカルからすると「雨季はカレントがきつすぎて、危険なビーチ」とのこと。

オフシーズンのカロンには海水浴客も、ローカルサーファーも入りません。


◆穴場?かもしれない:パトンビーチ
カタより1サイズ落ちますが十分サーフ可能な波が立ってます。もちろん底は砂。パトンに滞在するなら、パトンでサーフもアリですよ!

サーフボードは時々ビーチでレンタルを見かけますが、確実ではありません(ごめんなさい)パトンのカリムビーチ寄りでローカルがサーフしている姿を見たら、声をかけてみては?


◆プーケットの波を知り尽くしたい!:カリム以北
パトンビーチを北に越えると、水深が深くなり、ショアブレイクきつめ、そしてリーフというビーチが増えてきます。中級以上でいろんな波を見てみたい!という方に。

カリムビーチはローカルのコンテストが行われるビーチ。底は石。水深はカタが遠浅だったのに比べると、ここから急激に深くなります。

そしてその次はプーケットファンタシーがある、カマラビーチ。こちらはリーフ+砂。プーケットファンタシーを越えてビーチ沿いに入ると、イスラムの方々の墓地の塀があり、それを越えると小さなレストランが点在する林があります。この前がポイント。

カマラビーチにレンタルボードはありませんが、カマラの街中に1軒レンタルボードショップがあるとの噂。

その次は、高級ホテルが立ち並ぶスリンビーチ。ここも岩+砂 そして時々コーラルも。
スリンのショアブレイクは・・・私には無理でした。

カリム以北はショアブレイクやカレントが激しい場合が多く、またリーフになってくるので初心者には勧めません。また、誰もいない場合には入らないこと。

さらに北上し、空港を越えるとJWマリオットのあるナイヤンビーチ。ここもサーフ可能です。底はリーフになります。


レンタカーで移動する場合ですが、右ハンドルでかつ道がいいので運転は比較的楽です。
ボードの積み込みの際、車にキャリアがついていない場合が多いので、ボードを固定するためのロープなどは持参した方がいいでしょう。

また、カリム以北はほとんどがローカル(プーケット在住の欧米人も含む)サーファー。カタよりは、多少ローカリズムも強くなります。

できればカタあたりでローカルと仲良くなったり、サーフガイドにつれてきてもらうのがベストです。



 どこに泊まるべき 

サーフィン目的でプーケットに来るならカタで決まり!夜遊び重視ならパトンで決まり!

サーフィン目的の場合ですが、まず「安宿」ではカタには「バンガロー」と呼ばれる1泊500〜600Bの安宿がたくさんあります。ボートハウス前の道路だけでも3〜4件ほどが軒を連ねており、お部屋のつくりはほとんど同じです(8〜10畳のお部屋にベッド、温水シャワー、トイレ)。

ただ、せっかくオフシーズンのプーケットにきたのであれば、オフシーズンの激安料金を利用してのリゾートホテル滞在がおすすめ。

歩いて、目で見て、そして泊まってみたカタのサーファーおすすめホテルをご紹介します。


◆お安く優雅に過ごしたいなら: カタパームリゾート ☆☆☆


カタビーチリゾート脇のビーチロードまで徒歩3分。
カタの繁華街に建つ、フレンドリーなリゾートです。

お部屋は女子も大満足のラブリー&清潔さ。海は見えませんが、全部屋プールビューで大きなプールが2つ!
全室バスタブ付。もともときれいなホテルですが、最近改装され、さらにゴージャスになってます。

リゾート気分を満喫するならデラックスタイプ以上がお勧めです。デラックス以上のお部屋にはピンクの石でできたかわいいバスタブ、そしてシャワーブースが別についてます。お部屋のデザインは温かみのあるブティックホテル系。

そして特筆すべきは!!!このホテルは「ホテル内での飲食はできるだけお安く」がポリシーなのです。たとえば、ミニバーのビール(ビアチャン)は1本30B!コーラはなどは15B!コンビニとほとんど変わらない・・・そして館内のレストランも安くておいしい。カタの街でもかなりお安い方に入るのでは。

というわけで、立派なお部屋と施設、そしてホテル内の物価が安い!もちろんビーチにも近く、波がない日はプールで遊べばいいじゃーん、というマイペースな滞在ができるホテルです。


◆ビーチ至近・お部屋が充実: カタプールサイドリゾート ☆☆



カタビーチホテルの目の前、ビーチロード目の前にある「Lobstar&Prown」レストランの奥にある小さなリゾート。
プールはこじんまりしてますが、お部屋が広い、そして新しい!オークの落ち着いた色調のお部屋に薄紫のリネンが映えるステキなお部屋です。もちろんバスタブ、そしてシャワーブースもついてます。

お部屋からの景色は望めませんが、お安くステキなお部屋で、ビーチ至近距離ならココがおすすめ。すごいことに、PC持ち込めばお部屋でインターネットにアクセスできます(有料:1h 100B)。PC部屋もあるので、何かと便利です。


◆オンザビーチ必須!: カタビーチリゾート ☆☆☆☆ 




オンザビーチが必須条件で、お手ごろ価格ならココ!オーシャンビューはデラックスのみですが、一部のスーペリアからでもちらりと海が見えることも・・・

海を見ながら朝食をとり、海を見ながらプールでぷかぷか、とオンザビーチならではの優雅な滞在が可能。特に朝食ビュッフェの充実ぶりは一見の価値アリ!


◆オンザビーチでリッチに過ごしたいセレブサーファー:
ボートハウス/ヴィラロイヤル ☆☆☆☆(☆) ※格付け不可能 


 


ボートハウスはカタビーチリゾートの隣で、超有名レストランを併設したこじんまりとしたホテル。お部屋もプールも、すべてがこじんまりとしており、決して設備は立派ではありません。むしろお部屋は「?」と思うかも。

が、このホテルのすばらしいところはそのサービス。ボートハウスのビーチボーイにはサーファーもいるのでわからないことがあれば助けてくれます。

ゲストをゲストとしてではなく、家族(ヨン様みたいですが)として本当に扱ってくれる、稀少なホテルです。このホテルへの滞在自体が思い出になるはず。

さらにお部屋にゴージャスさを求めるなら、姉妹ホテルのヴィラロイヤルがおすすめ。70平米はあるお部屋の豪華さはもう圧巻です。立地はカタノイを見渡す崖の上で、大きなバルコニーからはカタノイの海が見渡せます。

カタビーチへはいつでも頼めば送迎してくれ、ボートハウスの設備が使えます。カタノイへは直通の通路があり、ダイレクトにいけます。



 道具などについて 

◆サーフボードについて
残念ながら、日本からプーケットに就航している航空会社はサーフボードに15000円前後のボードチャージを課しているところがほとんど。

※タイ航空、全日空、JAL、シンガポール航空など
※タイ航空、UAはボディーボードのチャージなし。

カタを基点とするのであれば、レンタルで十分です。
ただし、ボディーボードの場合は持参をお勧めします。まともなBBはあまり見たことがないです。

レンタルサーフボードについては種類も豊富です。カタのボードレンタル費の相場は以下のとおり。(2006年7月現在)

・1日 :500B
・半日 :400B
・1時間:150B
・1週間:2000B
  ※お店によっては一日の利用時間を交渉すれば
   ディスカウントの余地ありとのこと。

どこのお店がお勧めか・・・というと、老舗はカタママ/カタバーベキュー周辺のお店になります。
金額についてはどこのお店もほぼ一律なので、老舗のお店であればいろいろ情報をもらえるので便利です。


 サーフガイド/スクールについて 

サーフガイドは、カタ周辺でサーフするのであれば必要ありません。カリム以北など、他のビーチに行ってみたいということであれば利用する価値は十分あると思います。

スクールを併設したレンタルボードショップもありますので、全く初めてという方にはおすすめです。

すべてレンタルボードショップに行けば相談に乗ってくれます。


 その他の持ち物 

レンタルボード店はカタにたくさんありますが、サーフボードやグッズを売っているショップはビーチ近辺にはありません。リーシュコード、WAX、フィンなどの現地調達は難しいと思うので、日本から予備を持参した方がベターです。

カタでも波にパワーがあり、多少ハードな波だと「サーフボードのフィンが取れた!」「リーシュが切れた!」ということもありますので、予備はあったほうがいいです。

WAXはトロピカル。余ったWAXはローカルにあげると喜ばれます。

ウエットは不要ですが、日差しが半端ではないため、ラッシュガードもしくはタッパーはあったほうがいいでしょう。

日焼け止めはニベアなどがよく売られていますが、輸入品のため高い!日本で買っていった方が安い場合があります。




 注意するべきこと 

◆海でのマナー
今年に入ってから急激にサーフ人口(※海外サーファー中心)が増え、また初心者が多いためにマナーを知らず、事故につながるケースが増えています。韓国、中国からのサーファーも増えており、初心者のためとんでもないところで波まちしていたりすることも。

「ひとつの波には1人だけ」「前乗りしない」「周囲をよく見る」「無理をしない」「板は離さない(そして飛ばさない)」。

そして、観光客も多数海にいるので、彼らにぶつかったり、板をぶつけたりしないように気をつけてください。

※カタのローカリズムは「全く」といっていいほどなく、基本的にフレンドリーですが、最近の急な混雑ぶりにローカルもちょっぴりうんざりはしてるよう。極度の迷惑行為は慎んでくださいね。


◆お化け波に注意!
たいした波じゃないなー、と思ってボーっとしてると、時々お化け波が現れることもしばしばあります。

水の量やパワーがあるので下手に食らうとかなり痛いです。波待ちの時はお化け波に気をつけてくださいね。


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それでは、Surf up your life!


★2007年9月に、プーケットのカタビーチで行われた、
サーフィンコンテストについては、こちらに記事があります。


http://blogs.yahoo.co.jp/travelgateway2005/49334340.html
http://blogs.yahoo.co.jp/travelgateway2005/49354820.html

★2008年プーケットのカリムビーチとカマラビーチで行われた、
サーフィンコンテストについては、こちらに記事があります。

http://blogs.yahoo.co.jp/travelgateway2005/54215433.html
http://blogs.yahoo.co.jp/travelgateway2005/54686160.html



★2010年9月プーケットのカタビーチで、サーフィンコンテストがあります。
http://blogs.yahoo.co.jp/travelgateway2005/59820916.html

 


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