プーケットという島
タイ南部に位置する、国内では最も大きい島のひとつ。リゾート地として、世界中から、沢山の観光客が
訪れています。最初はヨーロピアンのほうから人気が広まりましたが、現在はアジアからも、沢山の人
がやってきます。(最近の観光客国別トップは中国・台湾だそうです)
人口は約2万5千人。主な産業は観光業といわれていますが、古くは錫の採掘や、ゴムの木栽培と
ゴム加工、パイナップル等農園、セラミック工場などがあげられます。
タイ国だから、タイ人ばかりかと思いきや、中国系2世、3世という、中国からの移民が多く根付いてい
ます。なので、国籍はタイ人であっても、先祖が華僑という人がほとんどを占め、島民の60%にも昇る
ということ。その他、マレーシアなどに隣接しているため、イスラム系が30%ほどと言われています。
宗教は、60%が仏教徒、その他はイスラム教が30%、キリスト教、シーク教はごく少数派。
実は、イスラムと華僑は、内面的にはそんなに仲が良くない様子で、やはりその血筋ごとに固まっているよう。
という訳で、プーケットを理解するには、タイについて書かれた書物もですが、中国の書物も参考にし
なくてはならないという、とっても面倒な土地柄です。言葉の面でも、福建語が飛び交っていますし、
中国の伝統がプーケットのお祭りの中に生きていたりしますし、習慣、宗教、食文化にも反映されています。
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ビーチについて
プーケットには、島の西海岸側のビーチの開発が盛んです。地図を見てもらうとわかるのですが、
観光客向けに開発されている、バンタオ、パトン、カロン、カタビーチなどは、全て西海岸側にあり
ます。これには、風や波や地形が関係していることも然ることながら、地元民の間では面白いいい
伝えがあります。プーケット島を、龍の形に例えて、プロムテープ岬を頭にして、マイカオビーチを
尻尾と見ます。背中にあたるビーチはよく栄えるのですが、尾っぽやお腹の部分は開発に適さない
などと言われています。嘘か誠か・・・?ビーチのない東海岸側には、何があるかと言えば、港や
漁業、養殖場などが集まっています。 |
各ビーチの特長
代表的なビーチのひと口解説です。北のほうから順番に。
★マイカオビーチ
プーケット国際空港を北に向かった西海岸側が、マイカオビーチ。隣のパンガー県に渡る、県境
の「サラシン橋」まで続いています。自然が残った静かなビーチで、毎年2-4月頃、海亀が産卵
に来ることでも有名。ほとんど観光客には馴染みがなかったが、2001年にオープンしたJW
マリオットホテルのお陰で、現在は注目されている。
★ナイヤンビーチ
ナイヤンビーチも自然がある、静かなビーチ。ナイヤン国立公園があることで有名。パトンや
カロンのような派手さはないけれど、のんびりしていながらも、それなりにアクティビティー。
インディゴパールなどのホテルがある。ホテル周りは海と、田園風景が楽しめる。
★ナイトンビーチ
こちらは最近の注目株。山の多いところですが、オシャレなホテルがあります。
ハネムーナー、カップルの滞在などにお勧め。
★ラヤンビーチ
プーケットらしからぬ、穏やかな風景が楽しめるビーチ。
ビーチや小さな島、山という、自然が揃っている。お気に入りの風景をもつビーチのひとつ。
★バンタオビーチ
ご存知、ラグーナプーケットがあるバンタオビーチ。ラグーナ以外にもいくつかのホテルがビー
チ沿いに並ぶ。ホテル開発が進んでいるので、ビーチは人口の砂で埋められるなどされている。
自然の景観を楽しむ・・・という雰囲気ではないが、ビーチリゾートを意識した造りをされている
ので、南国ムードは楽しめる。(でも、物売りがちょっと多い)
★スリン&パンシービーチ
こちらは高級ホテル「アマンプリ」「CHEDI」があるビーチ。観光客の姿は少なく、アジア系は
ほとんどなく、ヨーロピアンの姿が時々見られる程度。ビーチは田舎ののんびりした雰囲気。
カマラからスリンへ下る道からは、ビーチの絶景が見られます。
★カマラビーチ
カマラからナカレイビーチにかけては、高級コンドミニアムがたくさん建設されています。パトン
にも近くて便利だけど、滞在するなら、海辺の静かな場所・・・なんて考えている人にはいいか
もしれません。ホテルもいくつか建設され、最近はレストランやバー、お土産屋も増えています。
★ナカレイビーチ
実質的には、タボーンビーチビレッジのプライベートビーチのようになっています。モンスーン
の影響も少ないし、対岸にはパトンビーチが一望できる。
★カリムビーチ
ダイヤモンドクリフやノボテルプーケットの目の前のビーチ。レストラン「バーンリンパ」もこの
ビーチにある。ビーチというには、岩が多いので、遊泳は不可。潮干狩りしてる地元の人を見る。
★パトンビーチ
プーケットで最も栄えている場所。世界に名だたる歓楽街。夜になると、ディスコ、ゴーゴー、
ライブハウス、オープンバーなどで賑わう。奥の深い世界があるので、覗いてみてほしいけど、
ボッタクリなども多いので気をつけてね。多国籍レストランが集まることでも知られています。
ジェットスキー、パラセイリング健在。
★トリトランビーチ
だーれも知らなかったこの小さなビーチが、メルリンビーチができたことで、日の目を浴びまし
た。いまや高級ホテルがいくつか建っているエリア。パトンまで近いので便利。
★カロンノイビーチ
こちらのビーチも、メリディアンプーケットというホテルのプライベートビーチ化している。正しい、
南国のビーチという雰囲気。ホテルをバックにしているせいもあるけど、なんとなく洗練されてい
る。外部からの人はほとんど来ない。
★カロンビーチ
ビーチの長さがとっても長くて見晴らしがいい。雨季には波が高くなるので、サーファーがよく
訪れる。パトンほど派手じゃないけど、結構開けているし、ホテルも多い。欧米人や家族連れの
姿が多いように思われる。ちょっとした買い物や食事にも便利な場所。
★カタビーチ
正しくは「カタヤイ」と「カタノイ」に分かれている。こちらもカロンと続いているため、似た雰囲気。
ビーチの目の前にはカタタニやカタビーチリゾートなどがある。小さいホテルやバンガロー、ゲスト
ハウスも多い。西洋人が多いため、ローシーズンになると人が少ない。
★ナイハーンビーチ
こちらも西洋人人口が多い。別名「トップレスビーチ」なんて名前もあったりする。ヨットクラブが
このビーチのオイシイロケーションを持っているが、湾の反対側は、結構外部の人も泳ぎに来ている。
静かでのどか。
★ラワイビーチ
ボートや漁船の停泊所になっているため、遊泳には適していませんが、このビーチ沿いにはレス
トランや、屋台が連なっているので、海を眺めながらの食事はオススメ。エバソンができたことで、
日本人観光客も増えたように思います。
上記以外のビーチ情報は、「観光名所のページ」にもあります。
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気候
季節は、厳密にいうと、乾季(11−3月)・暑季(4−6月)・雨季(7−10月)に分かれています。
ベストシーズンは乾季。雨季はローシーズンと呼ばれ、ヨーロピアンなどの観光客が激減しま
す。ただ、ホテル代などが安くなるため、アジアからの観光客は多いようです。
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治安
治安は、さほど悪いとは思いませんが、やはり寂しい夜道などは、怖いです。ツーリストポリス
に伺ったところ、日本人が関係した主な事件として、強盗、スリ、トランプ賭博詐欺、レイプ、麻薬
売買に巻き込まれるなどの被害があるということ。やはり用心に越した事はありません。開放的
な気分になり、知らない人に、フラフラ付いていくのはいいですが節度はキープしてくださいね。
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交通事情
ハッキリ言って、怖すぎです。交通ルールを守る人はおらず、欲望のままに運転しており
ますので、レンタカーやバイクを借りて運転する場合は、まず近場で学習してからお願いします。
そうでないと、「欲望のまま」という島の交通ルール違反で事故ります(笑)。
やはり怖いのはバイク。狭い島だというのに、事故は日常茶飯事。バイクは保険が利きませんの
で、何かあった場合は補償金など、多額に請求されるケースもありなので要注意。
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飲み水
あるガイドブックに、「タイでは水道水は飲めません。ミネラルウォーターを飲みましょう。水道水
は、地元では飲んでいる人もいますが・・」とありましたが、私の知ってるプーケットの人の中で、
水道水を飲んでる人はいません。タイのどこかでは飲んでる人いるんでしょうか??
・・・という訳で、水道水は絶対飲まないでください。
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両替
両替で一番安心できるのは「銀行」です。なにしろ両替レートが表に出ていて、明瞭会計(?)。
本当にレートがいいのは町の両替屋ですが、ここは怪しい雰囲気で非常に入りづらい。
銀行でレートチェックして、それよりレートが良ければ、町の両替屋をご利用ください。
現在プーケット空港の両替所は、24時間営業しているということです。
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服装
南国ですので、ラフな格好でOKです。ドレスコードがあるという場所は極稀ですが、パッカーくず
れの、あまり汚い格好も嫌われます(笑)。空港、レストランやショー会場、船内など思いがけず
冷房が強い場所もあります。また日焼け防止のためにも、上着を一枚持参をお勧め!
プーケットの寺院では、サンダル履きや、短パンなどでも、あまりうるさくはありません。
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値切り
「タイでは何でも値段のないものは、値切れ!」と謳っているHPなどがありますが、全部が全部
じゃないですよ。屋台で値切ってる人とかいますが・・・。値切るには、元の値段をデパートなど、
値札がついているところで下調べしてからするように。そうでないと、とっても嫌われます。
たまに2バーツ3バーツ値切っている人とかみると、悲しい気持ちになります。
売り子のおばちゃんは、海外旅行なんていけないんだから、そんなに値切らなくても・・・
と心痛む場面も。なので、値切りは楽しく、笑顔で、引き際も忘れずに。
ビーチ沿いや値札のついていないものは、値切ってOKです。
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禁煙ブーム
愛煙家の多い日本人の方には、悲報ですが、タイでは、国をあげて「禁煙」を呼びかけています。
各種乗り物内は禁煙。ホテルでは基本が「禁煙」で、灰皿はありません。
レストランでも、室内はオール禁煙です。喫煙は2000バーツの罰金対象に。
どうしてもタバコ〜!という方は、オープンエアーのレストラにどうぞ。
また、タイの男性は、喫煙をする女性を嫌うようです。女性はタバコを吸わないもの・・・という観念
があるみたいですね。
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タブー
信心深い仏教徒なので、寺院などでは靴を脱ぐ、女性は修行僧に触れないように気をつけるこ
と。また、国王の悪口や冗談などは、絶対言わないように。(外人でも逮捕されちゃいます)。
よく「子供の頭をなでてはいけない」と書かれていますが、なでる人も時々いるようです。
その他、足で人を差したり、人をまたいではいけません。
目上の人よりご飯を先に食べたりもあまりよくないようです。
ドラッグには絶対手を出さないように。とても厳しく、終身刑になることもあります。
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最後に
外国に遊びに行く、または滞在するというのは、その国に少しの間オジャマするということです
よね?人の家に遊びに行った時は、その家主に遠慮しつつ、くつろがせてもらうじゃないです
か?それと同じです。お邪魔させてもらう国の習慣、文化、タブーなどは最低限学習していき、
そそうのないようにしましょう。南国で開放的な気分になり、お酒も入ってのことはと言え、
その国や、国の人を侮辱した言動は慎むよう、切にお願いします。いまだにタイ人は
日本人より貧乏と思っている人もいるようですが、プーケットはかなり豊かな人の多い県です。
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